中絶薬

200mgのミフェプリストンと800mcgのミソプロストール、早期中絶の典型的なレジメン(Submitted by VAlaSiurua)とレオナルド・ダ・ヴィンチ『子宮の中の胎児の眺め』

英国の製薬会社ラインファーマが「飲む中絶薬」を来月申請へ、承認されれば中絶薬として国内初という記事を見て驚きました。私が疎いのでしょうけれど飲む中絶薬があること自体、知りませんでした。

申請される中絶薬は妊娠を維持する黄体ホルモンの働きを抑える薬「ミフェプリストン」と子宮を収縮させる薬「ミソプロストール」。二つを組み合わせて飲むのだそうです。妊娠後(最後の月経が始まった日から)49日以内であれば妊娠を終了することができるものとして世界70か国で認可され、医師が使用し経過を観察することが必要とされています。世界保健機関(WHO)の資料によると、中絶薬の海外での平均価格は約740円と安価。金属器具による掻爬(そうは)法、管を用いる吸引法による手術に比べて体への負担が軽減されると推奨しています。

2004年の厚生労働省の報道発表では、「欧米では医師のみが処方できる医薬品と記され、少量であれば厚生労働省の手続きがなくても個人で輸入することができましたが、今後は、医師の処方に基づかない個人輸入は行うことができないよう、制限がかけられます」、とあります。

2021年12月申請でその後、認証された場合、上記の取り決めにどのような変化がもたらされるのか、気になるところです。中絶は、宗教の観点から見ると、キリスト教では殺人とみなされます。ヒンズー教も大罪とし、イスラム教では母体を救う目的以外は禁止されています。

重要な問題だけに、母子ともの生命の尊さを慮ることが前提ですが、国民全員と国とが積極的に取り組み、決して安直な行為に陥ることのないよう、自己制御と道徳を重視する教育の充実をはかる必要性を感じました。

画像:200mgのミフェプリストンと800mcgのミソプロストール、早期中絶の典型的なレジメン(Submitted by VAlaSiurua)とレオナルド・ダ・ヴィンチ『子宮の中の胎児の眺め』

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